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息子の話|くぼしまこどもクリニック|国分寺市西国分寺駅の小児科・アレルギー科

息子の話

愚息が小学校1年生の時の話です。

小学校入学を楽しみに楽しみにしていた息子でしたが、
入学してみると思い描いていた小学校生活ではなかったことにショックを受けました。

入学2日目より登校するのが怖くなり、おなかが痛くなって、
集団登校中も泣きながら私の手を握り締めて「行きたくない、行きたくない。」とグズグズでした。
集団登校が終わって、まわりの一年生がお友達と楽しそうに登校していても、
わが子の登校は私と同伴。
毎日毎日泣いて、おなかの痛みで歩けなくて、
(なんでうちの子だけこうなんだろう?)と私も悩み、
毎日毎日泣く想いでした。
学校の下駄箱まで送ると息子も涙をぬぐって覚悟を決め、教室に向かう。
1学期はこんな形でなんとか休むことなく登校できました。

2学期を迎え、お友達に会える学校は大好きだけど、学校が怖いという思いが強くなった息子。
とうとう同伴登校だけでは登校できなくなりました。
久保嶋先生はじめ職場のスタッフの理解、学校側の理解もあり、私は本気で息子に付き合うことにしました。

息子がママもう大丈夫だよ、というまで『ポータブルママになる!』
スマホを忘れた時の何とも言えない不安感ってありますよね?
それがふと頭に浮かび、私という存在が彼の安心材料ならば、ポータブルになろうと。

学校生活全時間少し離れたところから見守りました。
おかげでおばさんなのに1年生の勉強を再度学べたし、プールも朝礼も帰りの会も避難訓練も、
懐かしい事を再体験できました。学年の皆とお友達になれました。タイプの先生も見つけました♪

2学期が終わるクリスマスのころ。
「気分転換に今日はいつもと違う通学路から行ってみようか?ちゃんと先生にOKもらうから。」
私の思い付きで通学路を変えてみました。
そしたらなんと、私がいなくても学校に行けるようになってきたのです!
今までの通学路が嫌だったわけでも、会うお友達が嫌だったわけでもないけど、
道を変えたことでとにかく彼の心にミラクルな変化が起きました。

たどり着く所は同じでも、たくさんの行き方があって道によって感じることも違って、
どこをどう通ろうとも、時間がかかろうとも着いたんだからこれで良かった。
むしろ問題なく最短ルートで行くより、息子の心を強く豊かにできたのではないか?
そんな風に思えました。

息子は、自分が小1の時に学校に通えなくなりそうだったこの事を覚えていません。
(え?あんなに大変だったのに!覚えてないの?)と思いますが、
それで良いのだと思います。

「塾ウゼ~。学校とかホントふざけんなよ。マジ休むぞ!」
今はもちろん付き添っていません。
「おはよう」という挨拶みたいなものだと思って、毎日「はいはい。」と聞き流してます。

事務スタッフより♪